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ナポリタン! [たまごの本棚]

ナポリタン

ナポリタン

  • 作者: 上野 玲
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/04
  • メディア: 文庫
「ナポリタン」と聞いて郷愁を誘われる人も多いでしょうが。数年前、扶桑社から出ていた名著がついに文庫化されましたで!小学館文庫、今月の新刊だで!
 
まず、SB君とYH君に言っておきますが、この本を買え!とは言わん。本屋さんで立ち読みしてみんさい。そして80ページ目を開くと、そこにキミたちの眼に馴染みのある光景が現出するはずだで。
 
そうだ。「べるしい」の大盛ナポリタンだで!
 
あの格子柄のテーブルクロスとともに写っとる。コックさんの談話も載っとるで。しかも、かの有名な新潟の「イタリアン」のすぐ後に掲載されとる。なんちゅう名誉なことだ!
 
とはいえ、タマゴ、実は「べるしい」のナポリタンには挑戦したことがない。高校球児あがりの魚屋Uちゃんがミートソースの大盛に挑戦するとこが見たことはあるけど。
 
しかし、あれは・・・・どう見てもひとりで食い切れる量ではなかった・・・・。見た目だけで戦意喪失するで。
 
大食漢で鳴らしたUちゃんも、「食っても食っても減らん」と嘆いとった。おまけに、ぐずぐずしとるうちに麺がのびてきて、ますます量が増えていくのであった・・・・。
 
「ナポリタン」中のコックさんの談話によると、地元の高校生はペロリと平らげる、とのことであったが、それは強豪・鳥取城北高校相撲部の面々のことではないのか・・・・。
 
少なくとも、タマゴたちが高校生の頃、まだその頃はコックさんのお父さん、通称「べるしいのマスター」が現役でホールを切り回しとんさったですが、その圧倒的な量に涙を流しながら苦しみつつ食べとった同級生の姿をタマゴはしっかりと覚えとる。
 
なにしろ、ちょっとでも残すとマスターが飛んできて「あんた、どっか身体の具合でも悪いんじゃない?」と声をかけてくるのであった。(ウズラもそう声をかけられたことがあったそうだ)
 
それに対してうっかり、「大丈夫です」なんて答えようもんなら、
「そんなら、あんた全部食べんさいよ!でないと、おじさんがこの店から帰さんで!」とスゴまれたりしたものである。
 
そういうわけで「べるしいのマスター」は我々当時の高校生の恐怖の的になっていたのであるが、なぜかタマゴは気に入られたらしく、「タマちゃん(仮名)、タマちゃん」と可愛がってもらった。
 
オーダーするとき、「タマちゃん、あんたの場合は大盛でないと注文を受け付けんで」とまで言われた。
 
「いや、今日はフツーでお願いします」と言っても、出てくるのは大盛ばかりであった。
 
といっても、これはランチの大盛なのでなんとか対応できる範囲内でしたが、ピラフとかカレーとかスパゲッチとか単品メニューの大盛になると、とんでもないことになるので、こればっかりはいつも「ピラフの中盛」でカンベンしてもらっていた。
 
この中盛でもかなり速攻で食べないと、満腹感が押し寄せてきて、スプーンの動きが止まってしまうのである。タマゴはいつも残り半分になると、リー&ペリンウスターソースをかけて食っとった。味に変化をつけんと最後まで辿りつかんだがな。
 
ちなみに、ピラフの中盛は2合、大盛は4合のゴハンを使っているそうな。大盛ピラフは富士山の形をしている。これも見ただけで戦意喪失するシロモノだが、これを平らげたYH君はやはり大したものだ。(その後が悲惨だったけど)
 
ちなみに、「ナポリタン」によると、「べるしい」のナポリタン大盛は1kgあるそうな。げっ。
 
「べるしい」には1月末以来、行っていない。そろそろ行かねばならん。となると、SB君の帰省が第一条件となる。早よ帰ってこんかー、SB!
 
ところで、最近タマゴは用瀬Aコープの2階、喫茶「ど~り~」のナポリタンが気に入っとるです。見事、正統派のベチョベチョ感で実によろしい。外から眺めた感じと違って、店内は広くて奥深い。すなたまさんも是非行ってみるべし、べし。
 
スパゲッチといえば、YH君に実家の宝塚付近のイタリア料理店に連れていってもらったことがあった。妙にオシャレな、我々には実に不似合いな店であった。そのときは、盟友・KG君も一緒だったのだが、YH君がなにやらワケのわからぬコマシャクレタ注文をし、タマゴも何とか理解できる範囲ギリギリのカルボナーラを注文したのに対し、KG君は実に素朴に「ミートソース」を注文していた。
 
こんなオッシャレーな店にきて、ミートソースはないだろ、と内心思ったものであるが、実際にスパゲッチが来てみると、なんとミートソースが一番美味そうでないか!YH君は、コマシャクレタパスタに苦戦しているし、タマゴもカルボナーラよりミートソースの方が気になって仕方なかった。
 
やはり、料理屋に入ったときは、カッコつけるのでなくて、自分の食いたいものを素直に注文するのが一番だ、とKG君に教わったタマゴであった、だで。
 
*せっかくアマゾンにリンクしたのに、また「NO IMAGE」だった。これだぁ、なんの意味もないがなー。あえんなえ!

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コメント 6

okko

しかし、よう食べ、よう遊び、のメンバーばかり揃った結社ですなあ。
洋食は、コマッチャクレタ奴は、いかがわしいですで。○○・ア・ラ・○○なんちゅうんのは、アラッ!と雄たけびを上げたいような奇妙なもんが多いです。
シンプル イズ ザ ベスト。名言です。何故にイメージだけなんじゃろ?
スパゲッティーの本と違うんでないか?
by okko (2006-04-10 10:11) 

procyon

「ど~り~」は、佐治に出張する時には時々寄ってますよ。
な、なんと…私があそこで注文するのは、「唐揚げ定食」か「ナポリタン」です!!
あの油でべちょべちょしたやつですね(笑)
つくづく兄弟の兄弟たるゆえんを見たわ~。
うまいぞなあ…。
今度の出張の際には、また食べに行ってきます!
by procyon (2006-04-10 12:54) 

桜蘭

食べるってことは本当に楽しいということを
たまごさんの記事を読んで思いましたわ(*^。^*)
by 桜蘭 (2006-04-10 17:54) 

温泉たまご

okkoさん。
海苔の「アラ!」かと思ったですがな~。
東京で洋食といえば、タマゴは「煉瓦亭」が好きでした。
銀座に行くたび、立ち寄っとった。あそこのカツの匂いは忘れられん。
近くにある「スイス」で「千葉さんのカツカレー」を食べてみたいと思いつつ、
いつも「煉瓦亭」の誘惑に負けて、まだ果たしとらんです。

すなたまさん。
やはり。「ど~り~」に行っとんさったか。
タマゴはナポリタンとカレーをセットで注文するだで。
あそこのカレーも、なかなかやるでー。
すなたまさんとはけっこう嗜好が似通っとりますな~。
ああ、「四季」のカツランチも食いたい!「樫」にもまだ行っとらん!
課題が多いわい。

桜蘭さん。
嬉しいときには食う。困ったときにも食う。思い悩むときにも、
「まぁ、なんぞ食ってから考えようかい」ととりあえず食う。
食ったら、なにを考えるつもりだったか忘れとる・・・・。
こうしてタマゴは不況下に体重右肩上がりを維持したですで。
by 温泉たまご (2006-04-10 23:06) 

えいこう

それだけの量は無理ですが、私もスパゲッチと言えば、ナポリタンかミートソースですがな。カルボナーラやらなんたら、そんな洒落たもんはよう食しません。^^;
by えいこう (2006-04-14 23:33) 

温泉たまご

カルボナーラもわりかしウマイですで。
って、タマゴもこの近年知った味ですけど。
しかし、スパゲッチというのは、どうしてもオヤツ感覚になってしまいますなぁ。
それだけで食事一回分と数える気にはどーしてもなれんです。
←ええかげんにせーよ、脂肪肝。
by 温泉たまご (2006-04-16 19:25) 

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