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さらば!タマ爺 [たまごのおでかけ]

余部へ出かけたのは、こういう感じで鉄橋を眺めようと思ったからです。

つまり鉄橋を「見上げる」だけで満足するつもりだったのです。

(駅から鉄橋を渡る列車を撮る、というのが定番ですが)

というのは、餘部駅は山の上にあるからです。

山といっても鉄橋と同じ高さなので標高50m程度のはずですが、なかなか急峻なのです。

麓から駅へは徒歩以外にありません。ただひたすら歩く。

とても、虚弱体質のタマゴにはムリな話です。

ところが。

麓に着くとタマ爺が、

「わしは駅から鉄橋の写真が撮りたい!」と言い出しました。

この爺、10年前に心臓のバイパス手術をして、

昨秋には「胸が苦しい」といって検査入院していたはずなのに・・・・。

「そんなら、ええか。30分後に下り列車が通過するけな、それが通り過ぎたら下りてこいよ」

と厳命して車から解放すると、タマ爺、スタスタと山道を登っていきました。(この爺・・・・)

やがて、下り列車が通り過ぎる・・・・・。

タマ爺は現れない。

そして、上り列車が通り過ぎる・・・・。

タマ爺は来ない。

また下りが、そして上りが、そうこうするうちに特急列車まで・・・・。

しかし、タマ爺の姿は見当たらない。

♪汽車はゆくー タマ爺こないー♪(アダモになったつもりで、どうぞ)

一族郎党、顔を見合わせ、仕方ない、駅まで捜索に行くことに決定。

登るつもりはなかった山道を登るハメに。ゼェゼェゼェ・・・・。

しかし、ようやく辿りついた頂上の駅はこのような状況・・・・。

カメラマンだらけで、どこにタマ爺がおるんか、さっぱりわからん。

捜索をあっさり打ち切り、下山。

しばらく麓で待っていましたが、タマ爺の現れる気配なし。

心配そうに駅を見上げるタマ母・・・・。(写真は非公開。理由:キョーレツすぎるため)

イライラするタマゴ・・・・。(写真は非公開。理由:タマ母以上にキョーレツすぎるため)

しかし、タマ爺は来ない。

そこで、ついにタマゴ、得意の作戦を実行することを決意。

ご存知、「楢山節考」。(要するにタマ爺を見捨てて帰る、というもの)

「え?えーだか・・・・?」と心配する一族郎党をよそに、

「ええ!そこに駅があっだけ、線路を辿りゃあ、鳥取に帰れるがな!」。

そして、車に向かって移動をはじめた、まさにその瞬間。

ウズラが「あ!おとーさん!」。

なにぃ?と振り向くと、ウズラとタマ母が山道を指差しとりました。

「おとーちゃん!なにしょーだいな!早よ下りてきんさいな!」

タマ母が叫ぶ。(タマ母的に言えば「わしが大きな声したるけー」)

そんなとっから叫んでも、聞こえんちゅーに。

しかも、そんな心配をよそに当の本人は下山しつつもこの有様ですわ。

まだ写真、撮っとる・・・・。(山道の途中のベージュっぽいのがタマ爺。カメラを構えとる・・・)

ええかげんにせぇよ!

タマ爺曰く、上掲の写真のカメラマン集団のなかにいたのだそうです。

言われたとおりに下り列車が通りすぎたところで抜けようとしたそうですが、(ホントか?)

狭いところにカメラマンが密集しとって、抜けるに抜けられなかったとか。(ウソこけ)

それでもムリに抜けようとしたところ、周囲の人に

「危ない、危ない。写真を撮り終わってから、みんなで下りましょう」と諭されたそうな。(怪しい)

それにしても、置き去りにして帰ろうとしたところで発見されるとは、

この爺、相変わらず悪運が強い。 というわけで、楢山節考、今回も不発。


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コメント 4

okko

たま爺、ご無事でなによりでした。
それにしても、なんちゅう冷たい冷酷なダラズ息子だらあかッ!
身を挺して、親の救助に向かうのが本来であろうに。

本題に戻る。左のお家は鉄橋の下に一部はいっているのでせうか?
突風に煽られて、電車が落ちたというような事故はおこらなかったのでせうか?  可愛いオモチャの電車のようですね。
by okko (2007-04-18 16:42) 

温泉たまご

またokkoさんに叱られてしまいましたな。(恒例になりつつある)
まぁ、「親を鍛えるのも子の務め」でありますが、
そもそもタマ爺には、このような仕打ちを受ける資格?が充分ある、
というのは、すでにご存知のとおりですわ。
つい先日もまた「この爺・・・」というような事件がありましたが、
またそれは記事にしませう。(といって忘れるかもしらんです)

本題に戻って。
当日撮った写真を全て調べて質問にお答えしようとしたのですが、
肝腎の写真がどこにいったかわからん・・・・。
アホほど、よぉけ撮ったですが。
たぶん、鉄橋の下に家はあるのではないか、と。(掲載写真とは別の家)
ちなみに20年ほど前、列車の落下事故がありました。
回送のお座敷列車が突風で、鉄橋下の蟹加工工場に転落、
何人かお亡くなりになりました。
以来、一定の風速を越えると鉄橋は通行止めに。
現在、京阪神から鳥取への鉄道メインルートは、山陰線ではなく、
山陽本線ー智頭線(配当金を出す優良第3セクター)ー因美(淫靡でない)線になっとります。
by 温泉たまご (2007-04-19 20:50) 

侘び助

元気印のお供は・・・辛いね~
この鉄橋事故のニュース覚えておりました。
不安定な所ですね。  タマ爺ご無事で何より~
by 侘び助 (2007-04-20 13:10) 

温泉たまご

タマ爺のワガママぶりは骨身に沁みているはずなのに、
今日もついうっかり・・・・。
出かけようとすると、なにやら身支度をしているので、
「同じ方向なら乗っていくか?」と訊けば、「乗る、乗る」。
乗ってしまえばタマ爺のもので、例によって
「ここに寄れ、あそこに行け」とすっかり運転手扱いされました。
「この爺・・・二度と乗せん!」と心に誓ったものの、
健忘症のタマゴはまたコロッと忘れてしまうに違いないのであります・・・。
by 温泉たまご (2007-04-20 23:30) 

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