八雲庵店主 [たまごのおでかけ]
(八雲庵の三色割子(さんしょくわりご)蕎麦)
鴨なん蕎麦にいたく感動したタマゴですが、タマ爺に大半を食われてしまいました。
ここはひとつ、定番!三色割子蕎麦を。(四色、五色もありますがビンボーゆえ三色なのよ)
割子は蕎麦の上にオツユをかけて食べる方式なのですが、タマゴ、ついドバッとかけてしまった。
以前から、この店に入るたび、
「オツユ、辛いですから、ちょこっとだけかけてくださいね」
と注意されていたのだが、今回は久しぶりだったのでウッカリしていた。
ツユが辛いといえば浅草・並木薮蕎麦ですが、ここの場合は江戸っ子ぶってオツユに蕎麦の先っぽをちょこっとつけるだけでズズズーッといってしまうので、さして苦になりませんわな。
どっちのツユが辛いかといえば、並木の印象が薄れているので、にわかには判定しがたいのですが、このときの印象からすれば、八雲庵の方が辛いと思いました。
しかし、辛くとも美味いことに変わりはなし。
「いいなぁ、いいなぁ。やはり出雲蕎麦は割子に限る」
と、鴨なん蕎麦の衝撃を忘れて、瞬く間に割子蕎麦をタマ母の分まで食べ尽くしてしまいましたがな。
さて、お勘定。 ここでタマゴ、意を決してかねて訊きたかったことをお店の人に。
八雲庵、タマゴが通いはじめた頃、お店の片隅のテーブルに、可愛らしいお爺さんがちょこんと腰掛けてらした。
(もちろん、テーブルの上に、ではなく、椅子に腰掛けとんさったわけですが)
で、お客さんが入ってくると、
「いらっしゃーい」
お客さんが帰ると、
「ありがとーございましたー」(「おおきにー」、だったかもしらん。頭髪ばかりか記憶も薄れとる)
ただ、これだけなのですが、まぁその存在感ときたら。
松江に行くたびに八雲庵に立ち寄ったのも、このお爺さんあってこそ。
どうやらお店の先代、もしくは先々代の店主とお見受けしたのですが、お店の蕎麦の味もさることながら、このお爺さんにひと声掛けていただくのが、タマゴにとっては楽しみでした。
ところが、10年ほど前のあるときから、お爺さんの姿をとんと見かけなくなってしまった。
その後、何度か足を運んだのですが、一向に見かけない。
気になりつつも、なかなかお店の人に訊くことができず、悶々としておったのですが・・・今回は思い切って尋ねてみました。
「あの・・・以前、そこのテーブルにいらしたお爺さん・・・・このところお見かけしないようですが」
「あ、お爺ちゃんね。・・・・亡くなったんですよ」
「あー、そうですか・・・・」
「平成10年にね、95歳で」
「はぁ・・・それは・・・寂しくなられましたねぇ・・・」
アフリカあたりでは「一人の老人が亡くなることは、図書館がひとつ失われるのと同じ」と言うらしいですが、お年寄りというのは存在そのものがすでに一個の価値でありますなぁ。
ここはひとつ太田総理に「すべてのお年寄りを人間国宝に!」という法案を提出してもらいたいもの。
ただし、タマ爺は除きます。
今日も晩飯のサイコロステーキ(ひとパック500円の廉価品)を奪い合ってしまった。人類の歴史は、これすべて闘争の歴史でもあります。
もう7~8年になるかも、次男広島勤務の頃
松江に連れて行ってくれ蕎麦屋にも行きました。
かき揚げが旨いと言う事でしたが、お店の名前は忘れました。
凄いお客さんだったことは覚えています。
今日はあんしんして、nice! が押せる。^0^//
by 侘び助 (2007-04-28 00:03)
おおっ!侘び助さんも松江で蕎麦を食されましたか!
「かき揚げが旨い」店とは、いったいどこでせう?
タマゴ、決まった店にしか行かないのでよく知らんのです。
ぜひ息子さんに教えてもらってくだされ!
by 温泉たまご (2007-05-02 00:16)
たまごさん 彼は悲しき転勤族であれから東京
そして今は九州でござる・・・多分彼の胃袋も
蕎麦屋・削除でござろうな・・・ごめん~
by 侘び助 (2007-05-11 20:20)
九州勤務ですか~。
ということは、今頃、胃袋はとんこつラーメン一色ということでせうか。
タマゴはどーも、とんこつが苦手で困っとります。
早く克服せねば!
by 温泉たまご (2007-05-17 23:20)