ＤＪ運転手、受難の季節。 [たまごのつれづれ]
ＨバスのＤＪ運転手・Ｏ氏は
今日も車内安全徹底に余念がない。
「♪ピンポーン♪次は○○前です」
停留所を案内する録音音声を流す以外は、
走行中、ずっと車内安全について乗客に語り続ける。
そんなＯ氏にとって、
帰省客と観光客で人口の膨れ上がるこの時季は、
少々、いつもと勝手が違うらしい。
いつもなら、Ｏ氏の延々と続く車内安全ＤＪを
半ば諦めの心境でおとなしく聞いている常連乗客ばかりだが、
この時季は、車内のあちこちから関西弁が聞こえてくる。
楽しげにお喋りに興じているこの連中には、
Ｏ氏の必死のマイク・パフォーマンスが通じない。
ほどんと無視されてしまふ。
今日もそうだった。
運転席の真後ろには関西弁の4人家族、
左後方には関西弁の若いカップル。
いずれもお喋りを止める気配がない。
そんな車内状況に耐えかねたのか、
ついにＯ氏はこう言った！
「まぁ、いっつものことですけども、
こうして鳥取弁で車内安全について話をさせてもらっとりますが、
ほんに世の中の流れっちゅうのは恐ろしいもんでして、
いつの間にやら鳥取弁が通用せん世の中になってしまいました」
その直後、たまたま若いカップルがバスを降りた。
それも実に爽やかに、関西アクセントで
「ありがとー」のひと言を残して。
運転席後ろの家族連れはみな肩がクックック・・・と震えていた。
いな、乗客すべての肩が小刻みに震えていた。
だが、Ｏ氏はなにごともなかったかのように、
そのまま車内安全ＤＪを続行するのであった！
タマゴはこのＤＪ運転手・Ｏ氏を
ぜひ『探偵！ナイト・スクープ』に紹介したい、と思っているのですが、
ほれ、あの番組は依頼者も出演せないかんでしょーが。
とてもタマゴの醜い身体および顔をテレビに晒すわけにはいかん。
それがために、いまだに逡巡しているのでございますよ。
それにしても。
よいか！関西弁グループ！
気づいていないかもしらんが、
チミたちは僥倖というべき事態に遭遇していたのだよ！
あんなに車内放送に執着する運転手は、
おそらく日本全国どこを探しても、ほかにおらんぞ！
もしかしたら、一人や二人おるかもしらんが、
少なくとも、ちょっとやそっとじゃおらんぞ！
我々地元民ですら、彼の運転するバスに乗り合わせることは、
ひと月に一度あるかないか、だというのに、
チミたちはワンチャンスを見事モノにしたのだよ！
その幸福をもっともっと噛み締めてもらいたい。
そして、関西へ帰ったら、
「鳥取にこんな運転手さんがおった」
と『探偵！ナイト・スクープ』に手紙を書いてほしい。
それがタマゴの切なる願いである。
侘びもいっぺん乗りたいな～
昔お客は侘び一人・・・人の良い運転手さん
私語を色々語ってくれました。マイクで車内・・・?外にも
聞こえてないか・・・と気を揉んだ事思い出した～
by 侘び助 (2007-08-17 11:18)
たしかにO氏は、鳥取を愛するみなさんにとって垂涎の運転手さん
のようですね。
しかも、O氏とタマゴさんと一緒に乗り合わせたお客さんは、
さらにラッキーなのかもしれません。
ところで関西では、『探偵！ナイト・スクープ』に登場することが、
一種のステータスのようですが、個人的にはギネスブックに
申請されるのも一興かと思います。
by horigon (2007-08-17 17:52)
☆侘び助さん。
そりゃ、いっぺん乗ってみたってください。ほんに魂消ますで！
タマゴ、はじめて遭遇したときは、あんぐり口を開けてしまいました。
Ｏ氏の特徴はとにかく一方的に喋りまくること。
どうせなら、停留所案内のテープの代わりに
♪オレの話を聞け～♪と流してもらいたいものです。
☆horigonさん。
実際のところは、運転手がＯ氏とわかった瞬間、
「げっ！」という気持ちと諦め気分が交錯するようです。
面白がって乗るのはタマゴくらいかも。あと、タマ爺と。
タマゴとしては、Ｏ氏に長距離バスの運転をしてもらいたいのです。
そうすれば、どこまで彼が喋り続けることができるかが、わかるので。
それがわかれば、
車内アナウンス最長記録として、ギネス申請も可能かと。
by 温泉たまご (2007-08-17 21:17)